2010年9月21日火曜日

思い出のお好み焼き

*Kiliスポット*
今回紹介するのは、私が生まれる前からの、我が家の行きつけお好み焼屋さん☆

市営地下鉄湊川公園駅の東口を出るとすぐにある巨大な商店街。
メインロードの西側にはパークタウンという細長いモール街がずーっと続いていて、創業20年以上のお店ばかりがずらりと並んでいます。
そんな中、ドアのないオープンな服飾店に囲まれて、順番待ちの人が入りきらないくらいに並ぶこちらのお店。



名前は、お好み焼「とみちゃん」。


訪れるお客さんは地域の人ばかりで、中には「親戚が訪ねてくるから連れて来よう思うんやけど今日何時までやってるん?」なんて人も^^
お店の人もとても気さくで、「6時6時!いつもそうやん(`o´)」と、お客さん相手というよりは友達感覚(笑)



メニューはとてもシンプル。メニューにはありませんが、具をニ種類で組み合わせることもできます。知る人ぞ知る裏メニューもたくさんあるんですよ~(^皿^)


客席の数は20あるかないかくらいでしょうか、少し狭い分、時には隣の人と友達になっちゃうことも(笑)お腹がすいた時には鉄板で焼かれていくお好み焼き達に目が釘付けになります*o*




鉄板の熱気がもんもん伝ってきてとてもライブリー。










超美味しそう・・・
ちなみにこれはまだ製造途中のものを激写したものです(笑)しかも自分のじゃないっていうww







パークタウンのできるはるか前、昭和52年からお好み焼きを焼き続けてらっしゃるこちらの味は天下一品!私は高校生までとみちゃんのお好み焼きしか食べたことがなかったのですが、初めて他店のお好み焼きを食べた時に、「これお好み焼きじゃない、注文を聞き間違えたのかな?」なんて思ったくらいです。いや、これ本当に。

毎回こちらに訪れる度に他のお店との作り方の違いを観察するんですが、作り方は至って普通。生地の素とキャベツを混ぜて焼き、具を軽く炒めた後に生地の上に載せる。そして後はまた焼くだけ。やっぱり普通。きっとこの生地の素に何か秘密があるのではと思っていますが、それだけでここまでジューシーに焼けるものかといつも不思議でたまりません(*ヘ*)
その超ジューシーなお好み焼きがこちら。

私のお気に入りの、いか・肉お好み焼^皿^♪(850円)
ブレンドソース(byオリバー)をつけるともう完璧!でも実は最近になってからソースをつけるようになった私。それまではそれまではずっとそのままいただいてました。生地そのものの甘み、ふわとろ感、その全てが、このお店が50以上も愛され続けてきた理由でしょう。




お肉は牛の場合、一枚一枚ではなく、一個一個の塊で入っているのでボリューム感たっぷり★
濃厚なアップルジュースもお勧めです☆







とみちゃんを切り盛りしている店主夫妻はこちら。

時には奥さんが、お好み焼きをえっさえっさ作っている旦那さんの後ろを「邪魔!」とか言ってますが、私が「写真撮りますよ~」と言うと、旦那さんがしっかり肩を抱いちゃって、自分達でも「ラブラブ♪」なんて言ってました(*^^*)

でもこの店主、数年前から体が弱くなってしまって、時々検査入院や手術のためにお店を長期で閉めたりもしているのでとても心配。。。食べに来る地域の方も、お店が忙しい時には厨房まで自分でお水を入れにいったり、時には他のお客さんにお水を出してあげたりして手伝うことも。この時は、生まれて初めてお弟子さんらしき若い方が厨房に入っていて、そろそろ世代交代の時期かと切なくなってしまいました。中学時代には学校帰りによく買いにいっては「いつものね!(`ー´)」と言ってくれていたのが懐かしく感じます・・・


創業から世代を超えて湊川の人に愛されてきたとみちゃん。下町の温かさのこもったお好み焼きを是非ご賞味下さい。



とみちゃん
兵庫県神戸市兵庫区荒田町1-20-1
TEL:078-511-1509





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2010年9月6日月曜日

西和料理コース

*Kiliスポット*
平日のある夜、7月1日に予約をとってから楽しみに楽しみにしていた晩餐会の日がやってきました~!!^O^/
向かったお店は、あの著名店"Ca Sento"(カ・セント)!!

仕事が終わり、いつもよりちょっとドレスアップして、せっかくだから北野坂からかっこよくタクシーで行くことに^_-★そしたら意外にも2,3分で車で行けるところは終了(笑)運転手さんごめんなさい!≧ヘ≦タクシーを降りてからは徒歩で。初めて行く方は地図持参の方がいいかと思います。鯉川筋から更に山の方に伸びる道の二本西隣の細道に入り、暗い道をトコトコトコ。目印のひょうご共済会館を発見!ここら辺のはずだけど……と見回すと、見つけたぁ!!共済会館の真北向かいに優しく光る小さなお店。

そこは正しくあの、カ・セント。







店内は想像していたようなだだっ広いホールレストランとは違って、5,6組が入れるくらいの、どちらかというと家庭的な雰囲気☆
テーブルには一輪のお花?が入ったガラス蓋の木箱が。




今日のメニュー。かなり盛りだくさん!!






おまかせで出していただいたワインは、いちご風味で酸味が強い赤ワイン。
真っ白なテーブルシートに映る光が素敵です☆











さて、ここからはおまちかねのお料理タイム。こちらはスペイン料理店ということですが、こういう雰囲気でスペイン料理を食べるのは初めて!なので、どんな料理が出てくるか全く想像がつかなかったんですが、先に感想を少し言うと、単なるスペイン料理ではありません。私が感じたのは日本テイストが入った西和料理でした。
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まずはApertivos, 前菜から。

こちらは一番下にパルメザンチーズ、間にビーツとヨーグルトのムース、上にトマトジュレをのせたもの。トッピングにはクルトンとハーブを。
まず驚いたのはこの色!ヨーグルトと混ぜることでビーツの赤みが緩和されてできるこの可愛いピンク色^^意外に酸味があって、まろやかな食感と、口に広がるこの不思議な組合せは、言うなれば大人のデザートっていう感じ♪



単なる泡ではありません。実はこの泡はシャンパーニュ。中には少し火を通した蛤とえだまめが入っていて、バニラの香りを付けたシャンパーニュとの折り合いがこれまた新しい。これも言うなれば、大人のおつまみな感じ♪


そしてここから一気に出てくる更なる前菜達。
数が多いので、ここは一気に。







生卵の黄身がそのまま入って包まれたスティック。見た目は手巻き寿司チックでちょっと親近感(笑)









スペイン、カンブリア産のアンチョビの上にネギをのせたオイル漬け。塩加減が最高!








いわしの炭火焼。思わず、ん?焼いただけ?って思いましたが、そうなんです。でもシンプルに炭火で焼いた魚って、美味しいんですよね~。日本人には嬉しいです。







手前が生ハム。なんとこのハムはパルメジャンチーズを食べて育った豚だそう!ほんとにパルメジャンの香ばしい香りがするんです!!驚いちゃいました!*O*
後ろにあるのはグリッシーニにトマトの粉末がかかったもの。










手前が油目というお魚のモホソース和え、下にはソラマメのペーストが。モホソースはパセリ、アーモンド、コリアンダーなどを混ぜたものです。







フォアグラテリーヌと秋刀魚を合わせてクリームチーズを挟んだミルフィーユ仕立て。見た目も可愛い一品**







左が島にんにくのムースの上に生うにをのせたもの。なんだか味がキツそうだと思ったら、なんだ意外にするっと食べやすい~O~ 右はガスパッチョ。すぐなくなっちゃいました。






きたあかりじゃがいもフリットににんにくマヨネーズを乗せたもの。たこやき?シュークリーム?みたい!







かなりテーブルが混雑していて、料理を置いていく時に木箱がちょっと邪魔っぽい。どけないのかなぁと思いつつ見てましたが、その混雑も当たり前。だってメニューでは5品だったのが、一気に10品に増えてたんですもの!
何かの代わりかと思ったけど、メニューのものは全部出てるし、かなり得しました^皿^



次にEntrantes,一品料理。
メニューと順番が変わって、先にきたのは今日届いた野菜達。一言、量多いです。
山菜だと思いますが、色んな種類の葉っぱが盛ってあり、根っこまで綺麗に洗って出されてました★あまりの多さにちょっと草食な気分(笑)食べ進めると、下からオクラや瓜や茄子、それに小さいにんじんとも思われるものが出てきて、普段の不健康な体が清められたようでした(笑)







ドレッシングにはエメンタールチーズのソースを使用。温かいソースがたっぷり浸ってましたvでもソースが多すぎて、最後の方ではほとんどソースなしでそのまま食べちゃいました。











セップ茸のオムレツ風。どちらかというと私にはグラタンに近い様に感じました。チーズが入っているのか、口に後味が濃厚に残ります。セップ茸の味も映えてました。今まで薄めの味のものが多い中珍しい。



するとここでパンが登場!でもお皿持ってない。今使ってるのは汚れてるので置くなら新しいのと変えてほしいんですけど・・・と思ったら、ずっとテーブルに置いてあったあの木箱のガラスの上にパンを置いていきました。わぉ!そういうことだったのね(◎O◎)納得。




パンは温かい牛乳パンとカンパーニュの2種類。Boulangerie Comme Chinoisのパンということでガッツリ食べたいとこですが、コースの最後までは先が長い。ここは少しつまむだけに。







まだまだいきます!次はPescados,お魚。


鰆(さわら)のソテー。またもでてきました泡ソース。今度の泡は、イカスミとその旨味を混ぜたソースだそうで、横に添えているのは玉ねぎを煮込んだもの。
鰆自体には味付けはなく、イカスミソースもあっさりした感じ。私にはちょっと物足りないかなぁと思いつつ玉ねぎの煮込みを加えて食べると、一気に引き立つ味!ぺろっと全部食べちゃいました(笑)



やっときましたCarnes、お肉。


丹波猪のローストビネガーソース。猪肉の下にはコーンとバスクの生ハムが隠れていて(生ハムが付いているのがまた驚きですが)、上にはちょこんとわさびが少々。私はそれまで猪肉を食べたことがなかったので、臭いがキツいのかなぁとか勝手な想像してましたが、ビネガーソースと共に一口食べるとこれまた食べやすい。食べやすすぎてビーフとの違いがあまり分かりませんでした;今度はわさびをちょっとつけてパクリ。辛い!!わさびあまり得意じゃないの忘れて調子に乗りました(;O;)(笑)個人的にハムとお肉の相性はそこそこ。なのでハムは単独でいただきました♪


全体的に野菜以外は一品一品の量が少なかったんですけど、さすがにここまでくるとお腹がパンパカパン^皿^


もういっちょAroces!






ヴァレンシア風おじや。スペイン料理でおじやってまったく想像つきませんでしたが、出てきたのはこのディズニー映画に出てきそうなお鍋★どんなものが出てくるのか・・・








まるでシチューのような感じ。こぶりのえびやたこが入ってシンプル。
お腹のふくれ具合に合わせて量を調整してくださいました!愛情を感じますね*^^*
味はというと。。。。
美味しい!!おじやと呼ぶ理由が分かりました!するとお店の方が「日本のおじやはスペインのオジャという料理からきてるんですよ^^」と教えてくれました。へぇ~!!!日本人なら必ず食べるおじやがスペインからきてたなんて、大発見です!ということはこれがスペインのおじゃかぁ。お米はスペインのものなのか日本のものより硬め。これがスープと相性バッチリなんです!



一杯いただいたところでお腹ギブアップ。「おかわりはいかがですか?^^」と聞いて下さったところに応えたい気持ちとは裏腹にもう満腹。



しかしここではまだ終わらないんです。
なぜかというと、デザート3皿があるんですよ~~!!!!しかも1皿はチーズに変えて、デザートを2皿にすることも可能。



とうとうきましたDos postres,デザート。

私はデザート3皿を選びました。



まずやってきたのは島バナナアイスとシェリビネガーの香りを粉末にしたもの。
普通のバニラより少し甘めの島バナナのアイスに粉末を足すと、なんだかきなこアイスを食べてるみたい☆簡単にペロリ。






次にきたのは桃ムースとミントゼリーの二段デザート。
試しにミントのゼリーだけを食べてみると、ちょっと刺激が強くて微妙;桃のムースと食べてみると、あら美味しい☆桃とミントを一緒に食べることで生まれる味、新しい発見でした。








しかも実はこれ、二重の入れ物になっていて、隙間からドライアイスのスモークが出てきてるんですよ!幻想的★★







今日のコースを締めくくる最後のデザート、チョコケーキ?
他のデザートよりサイズが多きめ。ココアプレートで挟まれた間にはティラミス☆周りにはビターチョコソース、横にはチョコを焦がして作ったようなクッキーらしきものが。全体的に少々苦めですが、今回のコースには丁度いい。
なんだかデザートのコースまで食べたような気分です(笑)

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食後にはジャスミンティーをいただきました^^






気が付いたら、お店に入ってからもう2時間以上経ってました!隣の席には私達より早く来てらっしゃったカップルがいて、可愛いカップルを観察するのが好きな私は食事をしながらちょこちょこ見てたんですけど(カップルの方すいません;)、彼女さんがお手洗いに向かおうと席を立つと、大きなお腹がポコリ。あっ妊娠してらっしゃる!(妊婦さん見ると気分的に和んじゃうんです(笑))しかももうかなり大きくて臨月近いのでは!!幸せいっぱいだなぁ~~(*^^*)そしてその後さらに観察していると(重ねてすいません;)、今度はデザートの代わりにホールケーキが!誕生日かな?と思ったら、ケーキの上のプレートに『結婚記念日おめでとう!』の文字が。わぁぁぁぁ!!ご夫婦だったんだ!(妊婦さんだからといって結婚してるとは限らないので;)お店の人も笑顔☆しかもなんと旦那さんのサプライズみたいで、今幸せの絶頂期なんだろうなぁ~~!!!と、こちらまでニコニコ顔になっちゃいました^^vv


てなわけで、今回の"Ca Sento"取材はこれで終了。

私が持っていた高級料理店のイメージをいい意味で完全に裏切ってくれました。一人一人食べにくる人を大事にしようという優しさの伝わってくる、素敵なサービス。身近な材料から豪華なものまで幅広く使用し、敢えて薄めの味付けで素材の良さをごまかさないコックの料理に対するまっすぐな想い。予想のつかないコンビネーションから生まれる新しい味、そして芸術性を感じさせる料理。私のとっておきとして紹介させていただきたいです。






『今回の料理、またこれから作っていく僕の料理は、
スペイン料理かと問われたら、それは?です。
何料理かと問われても、それもまた?です。
生産者の顔が見える健全で新鮮な食材に学びながら
僕が過ごした土地に伝わるクラシックを未来に残したい』(Ca Sentoシェフ)








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